熊との遭遇〜あなたならどうする〜


  登山をしていて遭いたくないもの・・というとそれは何といっても羆(ひぐま)≠セ。体重200キロ前後、でかいクラスだと
300〜400キロの大物がいるという。その数はおよそ二千頭といわれているが、一頭ずつ国勢調査しているわけじゃないから
実のところはっきりした数字は不明じゃないのかと思う。僕の住むマチでも車で二十分も走ればヒグマの生息地であるし、ふ
んや足跡はよく目撃される。

  長いこと山に登っていても熊と遭遇することはあまりない。僕も二十年ほど前、出合ったわけじゃないが大雪山の一般ル
ートで見た。距離三百メートル、左手の斜面に黒い影が動くのを見て熊だと直感、それはゆっくりした動作で右に左に揺れて
いた。

  僕はヤブ山歩きが好きだから一般ルートを歩くより遭遇の危険性は高いと思っている。単独が多いから正直言って無性
に怖い。それはもえビクビクものである。幸い、未だに合ったことはない。僕は山に入るとき、他の登山者と同じように熊よけ
に有効といわれる「鈴」「笛」などの鳴り物を傾向。特に鈴はリュックに三個もつけて歩くから、けっこう耳障りなくらいである。
そして枝払いに使うナタ、ノコなどが万が一の武器として使う。これらを携行していざヤブ山に入ろうとする時は、けっこう気
持ちが真剣になって山と向き合う。


  笛、鈴、ラジオとかの鳴り物を携行するとか、熊の対処法にはいろいろマニュアルがあるが、いざ出合ったらどうしたらい
いのだろう。先日、あるホームセンターに立ち寄ったら山菜採り用のグッズコーナーに北海道環境生活部環境室自然環境
課が発行した「あなたとヒグマの共存のために」・・というパンフレットが置いてあった。「クマとの事故をなくすには・・」としてい
ろいろ対処法が掲載されていた(以下に抜粋)。


クマとの事故をなくすには・・・

「出合わないためには」  現地の熊出没情報を確認する。音を出しながら歩く。薄暗い時間帯で
の行動は避ける。熊のフンや足跡を見たら引き返す。


「それでも出合ったら」  @落ち着いて状況判断し、熊が気付いていないなら静かにその場を立
ち去る。 A熊が気付いたら慌てずに熊の動きを見て、熊の移動する方
向を見定めながら静かに立ち去る。普通にしていればほとんどの熊は立
ち去るはずです。


「それでも近づいたら」  @にらみ合いしゆっくり後退する。リュックや服などの持ち物はそっと置
いて熊の気を引き時間を稼ぐ。荷物は回収するのは自殺行為です。 A
熊を刺激しないこと。木に登ってやり過ごした例もあるし、まず落ち着いて
行動する。 B子グマを見つけたら母熊がそばにいると思うこと。不用意
に近づくと母熊の襲撃を受ける。


「襲い掛かられたら」  @北米では首の後ろを手で覆い、地面に伏して頚部,後頭部の致命傷を
防ぐ方法を勧めています。道内の死亡事故でもこの部位が致命傷となって
いる事例がみられます。また、クマ撃退スプレーがある程度有効であること
も知られています。


  ここで気になったのが、襲い掛かられたら「首の後ろを手で覆い、地面に伏して・・・」というくだり。ほんとだろうか・・と疑
ってしまう内容である。これは熊のなすがままにさせる・・ということなんだろうか。つまり死んだふりするということか。
  僕は熊に襲われたら闘うしかないと思っている。死にたくはないし、熊なんかに食われたくない。オシッコちびるほど、今
までに感じたことのない恐怖感を味わうだろう。それでも熊なんかに食われたくない。そんな死に方は絶対したくない。無我
夢中で闘うだろう。武器はナタ、ノコだ。熊の腕、頭など体中のいたるところに打撃を与える。致命傷でなくてもいい。こちらも
死ななくてもそひれに近いダメージを受けるだろう。それでも熊に食われることを思えば必死で闘うだろう。黙って食われるな
んて真っ平だ。


僕がイメージする熊との遭遇

  まず、にらみ合いをしながらナタを抜き出す(ナタやノコはいつでも抜き出せるように腰につけて置くことが大事。大きな声
を出したり、両手を広げて大きく見せたりしてこちらからは仕掛けない。

  熊が嫌気を見せて立ち去るのなら万々歳。熊が襲い掛かってきたら、もう夢中でナタを振り回すだろう。熊を死に至らしめ

ることはなくても追い払うことは可能だ。顔が変形するほど爪の生えたデカイ手でえぐられるかもしれない。それでも死にたく
ない。死に物狂いで僕はやるだろう。実際、熊と格闘して助かったケースは多いのではないか。新聞記事でも読んだことが
ある。万が一熊と遭遇し相手が襲ってきたら・・・闘わずして食われるのを待つか。僕は絶対いやだ。本当は合わずにすむの
が一番いいのですけどね。北海道の山を登るとき、熊に遭わないための方法を怠りないようにしよう。



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